GRAPHGATE2024

Concept, Graphic, VI+CI, Space, Art Direction

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【Background】
キヤノンの開催する「GRAPHGATE展」のグラフィックデザインを2023に続き、2024も担当。
「GRAPHGATE」とは、作品づくりに強い意志を持つ新たな才能と出会うことを目的とした写真・映像作家のオーディションである。
「入賞だけで終わらせず、さらに次へとつなげてほしい」という思いから、「GRAPHGATE」は作品の美しさや表現技法だけでなく、強い意思や創作意欲を伝える作家自身のコミュニケーション力を重視している。選考委員は2023に引き続き、梶川由紀氏、品川一治氏、千原徹也氏、長野智子氏、藤森三奈氏の5名が招聘されている。

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【Graphic Design】
昨年のビジュアルコンセプトは、元来のPhotographの意味である「光画」からイメージし、光を用いた絵を作ることだった。そうすることで、「写った対象」ではなく、「写真家」が主体になるプロジェクトであるという意味を強調できると考えたからだ。2年目である今回もそれを踏襲している。

今年は新たな要素として、ソラリゼーションのイメージを用いている。マン・レイの助手がうっかり感光してしまったことから生まれたこの技術は、「写真」があくまで光を用いた絵であることを強く想起させるものである。

手前には「コンステレーション」を表現するラインを用い、入賞者の氏名を構成。
コンステレーションは星座の意味だが、ユングは心の中でさまざまな要素が結びつき、新しい理解や視点が生まれる瞬間のことを指すために用いている。その文脈から、入賞者たちがGRAPHGATEによって結びつき、新たな視点を獲得していくことを暗示し得る要素として迎えている。

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Art Director / Graphic Designer: Yu Miyazaki(MY HEAD LLC)
Exhibition Design: Kei Murayama
Client: Canon Marketing Japan Inc.