MY HEAD

Concept, Graphic, Web, Logo, VI+CI, Art Direction, Photo Direction

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【Background】
グラフィックデザイナー/ディレクターである宮崎悠が立ち上げたデザインレーベル。301というクリエイティブ・スタートアップ、そして彼らのコミュニティの拠点である代々木上原No.の立ち上げを経て、2020年に設立した。会社やコミュニティを作るのではなく、プロジェクトごとにチームを編成し、デザイン活動を行う。MY HEADという名前は、より個人の頭の中の物を純度高く具現化し、社会に還元していくというスタイルに準じて名付けられた。また、宮崎がNUMBER GIRLの「OMOIDE IN MY HEAD」を聴いていた時にインスピレーションを受けたことも付け加えておく。
「The will in graphic design.(グラフィックデザインに意志を)」とのステートメントの通り、全てに個人の考えがこもったデザインを発信していく。

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【Logos】
ロゴマークは、MとYの複合した斜め線で主に構成されたデザインを採用。これは、MY HEADの「MY」でもあり、主宰の宮崎悠のイニシャルのダブルミーニングである。
斜線を強調した案であることにも理由がある。意識して見れば、世の中の大半のものは縦軸(垂直)と横軸(水平)で構成されている。建造物しかり、プロダクトしかり、インテリア、それは何も3次元のものだけではない。2Dのものだってそうだ。そういったものが多くなる理由は、管理しやすくて合理的だからである。垂直水平でできているものは、安定感も良い。スペースなども無駄にならない。だからこそ、それをベースに物事が進んでいくことを、私たちは知らず知らずのうちに受け入れている。そういった事柄に対するアンチテーゼの気分もあり、私は斜めの動きが好きだ。安定感を損なうその動きは、バランスを崩して慌てて出す次の一歩を促してくれる。だから、最初から斜めをマークの重要なファクターに入れ込むことは決めていた。

ロゴタイプとブランドフォントにはDINを設計した。もともとはドイツで生まれた工業規格用のフォントで、極めてシンプルだが、実用的に作られているところが気に入っている。

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【Tone & Manner】
ブランドのトンマナのイメージは、モノトーンを基本に設定。WEBの配色もそれに則り、仄かなグレーを支配色にすることで、白も1色として数えられるような使い方をしている。
名刺はプライクという名のしっとりとした質感の黒紙を使用し、黒のメタリック箔を押した。マットな紙に光沢のある箔を押すことで、黒の幅の中で、反射率によりデザインが見えるように設計。裏面は白の顔料箔で箔押し加工を施した。読みやすさよりも加工のイメージを強調したのは、自分がグラフィックデザイナーであるということが一目瞭然であることと、時代的に名刺の情報交換ツールとしてのプライオリティが下がっているからである。

Art Director / Graphic Designer:Yu Miyazaki
Web Engineer:Kazuya Okamoto